もうずいぶん前の話になりますが、私が塾業界に飛び込んだのは真冬の1月。
受験を経験された皆さんはご存じの通り、私立高校入試の直前です。
生徒のほとんどが人生はじめての受験で、徐々に近づいてくる入試に焦りもピークの時期です。
そこにやってきた新人の私。
生徒に受け入れられるかなぁと不安に思っていましたが…、そんな不安は吹き飛びました!
出るわ、出るわ、私立の過去問の質問が。
当時の私は授業の担当も少なく、空いた時間が多かったのですが、本当に生徒たちから多くの質問が来ました。
生徒たちからすると、「よく知らない先生が来たけど、分からない問題もあるし、とりあえず質問しないと!」というわらにも縋る気持ちだったんだろうなぁと思います。
いきなりの過去問の質問対応は大変な面もあったのですが、受験期真っただ中に塾講師のキャリアをスタートできたのは本当に幸運だったと感じます。
生徒たちが本気で勉強に取り組む姿勢、どんなに勉強してもどうしても入試に不安を感じてしまう生徒たち、そして嬉しそうに合格報告をしてくれる生徒たち、塾講師としての全てが詰まっていたような気がします。
時は流れ、自分の塾を開校することになりました。
生徒たちの成績を上げること、志望校に合格させること、笑顔で卒塾してもらうこと、それが私の仕事です。